福祉教育の展開
1.「学校」「地域」「家庭」がつながる福祉教育の推進の実践
各学校単位で、地域にある社会資源(福祉施設・病院・ボランティアの活動等)とつながることで、福祉課題にそった福祉学習の取組を展開しています。福祉協力校事業を行う各小中学校と連絡調整し、障がい者理解や、高齢者理解などの福祉教育を進めています。
福祉学習プログラムの例
視覚障がい者理解 | アイマスク体験・当事者の講話 |
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点字体験 | 点字の話と体験 |
手話体験 | 手話の体験と当事者の方との会話 |
車いす体験 | 車いすの話と体験 |
認知症サポーター | 認知症についての講義 |
防災学習 | 災害の話・防災ゲーム・防災グッズの紹介 |
昔遊び | 地域の方から昔の遊びを教わりながら体験する |
2. 福祉教育を進めるために
子どもたちは学校の学びだけでなく、自分の住む地域に関心を持ち、どのような地域活動や福祉活動が展開されているかを知ることが大切です。
教育と福祉は、“相手の立場に立って考える心” を育むことを目指しています。
福祉学習は、何を学ぶかではなく、“どのように”学ぶ かが大切です。体験することで「自分のこと」として考えられるように学習を進めています。子どもたちの多様な学びを支えられるように学校と地域の連携は重要な役割を担っています。
福祉協力校への助成
社協では、各校の福祉教育活動に対して助成金を交付しています。
各小中学校において、学習備品の購入や福祉学習の実施等に活用されています。
社会福祉体験学習事業
【ねらい】
「自分の生活している『地域』に出よう 『地域』を見よう 『地域』を知ろう」をテーマに、ボランティア活動を希望する中学生及び高校生を対象に、地域や社会福祉施設等でボランティアの体験学習を実施しています。
福祉の仕事のやりがいを体験する機会を提供することにより,基本的なコミュニケーション能力や身近な福祉にふれ、子どもの社会性や「思いやり」など豊かな人間性を育むことをねらいとし、体験の過程のなかで、何かに気づき、感じ、そして行動することを目指しています。
直接的なふれあいによって、心の動きや自分と他の人との関わり、そして学習に対する興味関心を感じ取ることに大きな効果を期待しています。
【対象】
京田辺市内の中学校と高等学校の生徒で自らの意思で参加希望する人
事前説明会・オリエンテーション・体験・振り返り会のすべてに参加できる人
【実施期間】
6月~8月(体験と振り返り会は夏休み期間中)
【共催】
障がい福祉施設…知的障害・精神障害・就労継続支援B型他
老人福祉施設…特別養護老人ホーム・デイサービスセンター他
児童福祉施設…市内保育所・こども園他
ボランティア団体…社会福祉協議会登録ボランティアグループで希望する団体
参加した方からのメッセージ
最初は緊張もあり、何をしていいのかわからない、相手の気持ちがわからない、自分の意思がなかなか伝えられないなどの戸惑ってしまいましたが、夏の貴重な体験が、自分の知らなかったことや、新しいことを学びたいという気持ちにつながっていくと思いました。
学校生活の中では体験できないことがたくさんあります。ぜひ、チャレンジしてみてください‼